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キノの旅 -the Beautiful World-


キノの旅 -the Beautiful World-

キノの旅 -the Beautiful World-』(キノのたび ザ・ビューティフル・ワールド)は、電撃文庫から刊行されている時雨沢恵一のライトノベル、またこれを原作とするアニメ、ゲーム、ドラマCD作品。著者自身によるセルフパロディである『学園キノ』(がくえんキノ)についてもこのページで扱う。 原作のイラストは黒星紅白。
第6回電撃小説大賞に応募され、最終選考に残る。電撃小説大賞は長編と短編を一括募集する賞だが、本作は応募時点で連作短編の形を取っていた。
受賞からは漏れたものの、2000年3月に『電撃hp』Vol.6に全編が掲載され、その後、文庫本化。シリーズ累計で770万部を超える電撃文庫の大ヒットシリーズのひとつである。
2001年12月にはラジオドラマ化、2003年4月よりテレビアニメとして全13話が放送され、後にDVD化。
2005年には映画化もされた。本編には書かれていない別ストーリーを書いた絵本(ビジュアルノベル)も存在する。
また、2003年からゲーム(PlayStation 2)も発売されており、2009年には電撃文庫のキャラクターが多数登場するニンテンドーDS用ゲーム『電撃学園RPG Cross of Venus』にも参加している。
短編連作の形式がとられており、「-the Beautiful World-」という副題の付いた作品が2012年10月時点において、第16巻まで発売されている。『このライトノベルがすごい!』2006年度第2位。

キノの旅 内容


キノの旅

旅人のキノが相棒でモトラドのエルメスと旅をしながら、様々な国を巡るという短編、1話完結型のファンタジーである。
キノとエルメス以外にも、「師匠と相棒」「シズと陸」が主人公となる話があり、稀にこの3者以外が主人公の話もある。
基本的にはキノら旅人が、毎話、独特の制度や技術、価値観を持つ国家や国民と関わるというストーリーで、そこに寓話の要素を持つ。本作はライトノベルにおける「寓話的異世界物語のさきがけ」という評価もある。
作者は、松本零士の『銀河鉄道999』がこの作品の根源にあると語っている。
また、時雨沢曰く、「読者層は小学生から高校生辺りが主であるため、難しい表現はなるべく避けている」という。

キノの旅 世界設定


キノの旅

物語の世界は、様々な都市国家が散在する架空の世界である。国はそれぞれまったく異なった文化や文明を持っており、社会体制や技術レベル、国民の価値観など千差万別である。
例えば原始的な国家もあれば、近未来的な技術を保有する国家も存在する。
国の大きさも様々であるが、原則として城壁に囲まれていることは共通であり、城壁には堅牢であったり、形だけの境界線または本来あるべき城壁が無いことで、その国の性質が表されていることもある。また国同士の交友関係も様々であり、友好な国同士もあれば戦争中の国同士もあり、あるいは存在が他国に知られていないという国もある。すでに滅亡し、残骸しか無い国や、比較的新しい国も存在する。
また、作中に国名や地名が登場することも少なく、原則としてタイトルの「○○の国」という、その国の性質を表したものしかない。

一方で国の外は盗賊や獣などがいる無法地帯である。旅人や商人など、国の外を行き来する者は大抵何らかの武装をしていることが多く、 しばしば話の主題となる。また、球体の惑星上であることが作中で示されているが、「天体としての世界」をさす固有名詞はなく「この惑星」などと呼ばれている。

人間以外のものが喋ったり、人間並に思考したりすることがあり、エルメスは空を飛ばない二輪車のモトラド、陸は犬でありながら話すことができる。ただし、一部そのような存在がいるということであって、全てのモトラドや犬が喋れるというわけではない。しかしながら、そのような存在に初めて直面した場合でも、簡単に受け入れられる。
それらの具体的な理由や設定については特に明かされておらず、エルメスが喋る理由は「おしゃべりだから」だということになっている。


キノの旅 基本情報
ジャンル ファンタジー
著者 時雨沢恵一
イラスト 黒星紅白
出版社 KADOKAWA(旧アスキー・メディアワークス)
巻数 既刊5巻
レーベル 電撃文庫

キノの旅 登場人物

キノ
キノ

本作の主人公。
エルメスと行動を共にする旅人で、旅の目的は特に無い。

年齢は10代半ば。
黒い短髪に大きな瞳の整った顔つきをしており、一見すると少年にも見える少女。華奢な体格ながら運動神経は抜群で特にパースエイダーの才能に優れている。 特別な場合を除き1つの国には最大3日間滞在というルールで、各地を旅している。
基本的に白いシャツの上に黒のジャケット、さらにその上に初代キノの茶色いコートを羽織っているが、 旅先の気候に合わせて臨機応変に変える。ただ、動きにくい服装は避けている。
銃器は師匠のもとから勝手に持ち出した大口径のリボルバーと「優しい国」にてパースエイダースミスと名乗る老人より譲り受けた小口径の自動式拳銃、 「英雄達の国」にてもらったライフルの三丁がある。名前はそれぞれ、カノン、森の人、フルート。また銃の仕組まれたナイフなどを全身に隠している。



エルメス
エルメス

しゃべるモトラド。
かなり口数が多い。

キノの祖国でポンコツのまま放置されていたものを、初代キノがレストアした。
ブラフ・シューペリアSS100という実在のオートバイがモデル。
走ること・しゃべること・メンテナンスされることが好きで、逆に雑に扱われたり物置台やテーブルとして使われるとブツブツ文句を言う。
ちなみにこの世界ではモトラドはひとつの人格として認められているが、生き物としてではなく、あくまで機械扱いである。
寝起きが悪く、キノの一日は毎朝エルメスをたたき起こすことから始まる。
キノの旅」の世界では、モトラドはあまり手に入らない貴重な乗り物として扱われており、何回も奪われそうになったことがある。
ちなみに「バイク」というと空を飛ぶものを含むというが、そんなものは登場したことが無い。



シズ
シズ

とある国の王子だった美青年。緑色のセーターを着て、腰に日本刀を下げている。
年齢は20代後半くらいと思われる。 彼の生まれた国は彼の祖父が治めており豊かだったが、父親は暴君で、祖父を殺害して国をのっとり圧政を敷いた。
無慈悲な父に反発したシズは国を追い出され、バギーに乗って安住の地を探す旅を始めた。
その後いったん祖国に帰って父主催のコロシアムに参加し、国を荒廃させた父に復讐しようと計画するが、 そこに参加していたキノに敗れ、父王はキノによって殺害された。
剣術の達人で、銃で撃たれても刀で弾丸を切り飛ばしてしまうため、彼の前では銃は基本的に無力である。
但しキノと勝負すると負ける。
登場人物の中では人間的・常識的な思考をしており、たとえ自らに利益が無くても進んで人助けもするが場合によっては冷徹な行動を取ることもある。



シズと共に旅をする白い犬。人語を話す。シズが主人公となる話では語り手になることが多い。
シズとの出会いといった関係は不明であるが大きな恩義を感じており、「シズ様の忠実なる下僕」を名乗る。
犬ながら冷静な思考を持ち、丁寧な口調で話す。
いつも楽しく笑っているような顔をしているが、単なる生まれつきで自分でよく言及するほど困っている。
シズを助けた事もありキノに対しては好意的だが、エルメスとの仲は非常に悪い。
後に仲間になったティーについては、当初はシズを傷つけた過去から快く思っていなかったが、段々と仲間と認めるようになる。
『学園キノ』によれば、モデルは作者の友人の飼い犬のサモエド。名前も同じ。



ティー(ティファナ)

「船の国」でシズと出会い、共に旅をすることになった少女。
雪のように白い髪に緑色の瞳を持つ。
かつて船の国に搭乗した夫妻の旅人に捨てられた赤子で、同国を支配していた塔の主に育てられる。 名前のティファナは、かつて「船の国」に現在の国民の先祖を乗せて漂着した漂流船の名前。 船の国が長く持たないことから、シズは塔の主よりティーを託され、船の国の最後に端を発する騒動の後、シズらと旅をすることとなる。
とても無口で滅多に喋らず、表情にも乏しい。しかし、発言する時は短いながらもはっきり喋り、 聡明なシズでも考えつかなかったことを示唆することがある。 このときのセリフはすべてひらがなになっている。また、陸はその発言のタイミングがわからないと述べている。
戦闘するタイプではないが手榴弾を気に入っており、よく手に持っている。 後にシズが仕事の報酬で貰ったグレネードランチャーを貰う(10巻「ティーの一日」)。
登場時から着ている、肘当ての縫い付けられた長袖シャツと半ズボン、 肘当てと同じ素材の膝当てという服装を気候が許す限り着ている。 常時着用しているマフラーは長くなった陸の毛を刈ったものと赤の毛糸を織り交ぜて作ったもの。
「むかしの話 -Tea Talks-」では、旅人と女の子と白い犬の旅の話をする、ティーの成長した姿と思われる老婆が登場している。
名前の由来はメキシコにある町の名前から。



師匠

ポンコツ(スバルR360)の車に乗って各地を旅する若い女性。
キノの師匠の若い頃の姿である。
谷超え2km狙撃の伝説を持つヴァヴァア・ザ・スーパーとは特に関係無い……筈。
人間離れした戦闘力と洞察力を持ち、頭の回転も早く、おそらく作中最強の人物。
特に金目のものが関わると一片の情けも容赦も相手にはかけないため、「オニだ」とよく呼ばれる。
作中無茶をしまくるが、とりあえず無分別に暴力に訴えるタイプでもなく、狩れる獲物から的確に狩るかなり打算的な人間。
極々稀に情らしきものを見せるが、それよりはクッキングの如きノリで人間で挽肉をこさえる件数の方が遥かに多い。
欲望の赴くまま、儲け話に首を突っ込み大暴れする場面が多く、平気で悪人を撃ち殺しまくる物騒な人物だが、幽霊が苦手と思わせる意外な一面もある。
キノ曰く逆立ちしても勝てないらしい。

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